1.オラクル問題
oracleをlongmanで調べてみました。神の言葉を伝えてくれる人の事です。ブロックチェーンは改ざんが難しいという特徴があります。しかし、そもそも改ざんされたデータをブロックチェーンに書き込まれたら、それは気づく事が出来ません。ブロックチェーンは絶対に正しいとするならば、それを信じるしかない。しかし、ブロックチェーンという神様がそもそも間違った事を言っている、あるいは言わされている場合、ブロックチェーンを盲目的に信じているだけでは、それを発見出来ないという事です。
2.鍵の管理
Walletには資産は入っていません。Walletには鍵だけが入っています。その鍵を使って、ネット上になる自分の資産にアクセスできます。もし鍵が盗まれたら、自分の資産も盗まれます。もし、鍵を誰かに預けたら、そして、多くの人から鍵を預かっている業者がいるとして、その業者がハッキングされたら、どうなるか。全ての鍵が盗まれ、大量に資産も盗まれます。つまり鍵自体を利用する際には、本人認証はしていないのです。
3.The DAO事件
Ethereumにバグがあり、不正アクセスがあった。この時、Ethereumのコミュニティーはこの不正トランザクションの取り消しを決定して、トランザクションを取り消した。これにより不正アクセスはなかった事になった。しかし、コミュニティーがトランザクションを書き換えたという事実は、管理者不在を謡うDAOの思想と矛盾する。
ここから思う事は、中央集権も非中央主権も振り子のようなものだと思う。独裁者が現れれば、権力は腐敗し、民主主義が台頭する。民主主義的なやり方がうまくいかなくなると、誰かがリーダーシップを持って決めなくてはいけないという雰囲気になり、数人がまずは方針を決めて、前に進もうとする。過去の歴史を見れば、この二つのやり方の振り子運動のように見える。ずっとどちらかのやり方で進むというより、どちらかのやり方が成熟すると、反作用が起きて、もう一方のやり方を採用する。その繰り返しだ。web3は中央集権へのアンチテーゼの思想を持っており、うまく利用できる部分もあるが、うまくいかない部分が明らかになってくると、今度は中央集権も必要だという議論が高まるだろう。その後は、また中央集権のよくない点が強調され、分散型へ注目が集まるだろう。
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