経済産業省のWebサイトで中外製薬のDXの取り組みが紹介されている。
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/010_03_00.pdf
創薬とAIはとても相性がよい。シミュレーションする時に、とても良い候補を提案してくれる。画像解析もお手の物。また、論文検索も得意だ。文章の意味を解釈して、回答する能力の高さはChatGPTで実感している人も多いだろう。
大事な事は、全体の進め方の設計と運用だろう。DXという言葉は、商売の為にIT業界が作り出した言葉だと思うが、DXとは企業変革の話に過ぎない。企業変換は過去、色々な企業が取り組んできた。DXに必要なITツールを知る事も悪くはないが、過去の企業変革の取り組みを沢山読んでみる事も良いと思う。例えば、神戸大学大学院経営学研究科教授である金井壽宏氏の「どうやって社員が会社を変えたのか: 企業変革ドキュメンタリー」という書籍もある。ツールの導入に目を奪われるのではなく、企業変革後のあるべき姿の構想と共有、そしてそれを実現する為の全体設計を行う事が必須だ。
ここで必要な能力が見えないものを見る力だと思う。あるべき姿などどこにも書いていない。常に自分の頭の中にないといけない。そしてそれを実現する全体工程と重要な勘所もどこかに書いてあるわけではない。これも自分の頭の中に無いといけない。両方とも目に見えるものではないが、本人はそれが「見えて」いないといけない。
ではこの目に見えないものを頭の中で明確に描いていく力はどうやって身につくのか。それは常に「自分が社長だったらどうする?」と考えて、それを実行していくことを繰り返す事だろう。自分が考えた事を全て実行出来る訳ではないが、誰かと話している時に、常に「私ならこうする」と持論を言えるようになっている必要がある。これにより思わぬチャンスに恵まれるかもしれない。
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