鳥居と躙り口

価値観

最近、毎朝、近所を20分位散歩する。神社に行って、お参りしてする所が丁度折り返し点になっている。朝と夕方の両方散歩する場合もあるが、朝の方が前向きな気分になれる。これは確かだと思いました。

神社の鳥居のしめ縄の下に何やら、藁で出来た小さな下げものが沢山あります。冬はなかったが、春になったら、どなたかがつけたのだろう。何の意味があるのか分からないが、面白いなと思いました。

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この小さな下げものが出来る前と出来た後で自分の中に変化がありました。下げものが無かった頃は、鳥居をくぐる時、そのまま歩いて通過していました。本当は帽子を脱いで一礼してから入るべきと思っているのですが、恥ずかしさと面倒くささから、その礼節を省略していた。

この下げものが出来てからは、帽子は脱ぎはしていないが、頭を下げて、鳥居を潜る様になった。自然を頭をさげているだけなので、何の苦労も意識もない。ふと思った。この下げもののおかげで、自分は自然と鳥居を潜る時に一礼して通過できるようになっていると。有難いさげものだと思いました。

お参りしながら、躙り口を思い出した。茶室の入り口の事だが、間口が小さく、どんな人も頭をさげて茶室に入室しなければならない。

相手に頭を無理やり下げさせるという態度ではなく、相手が自然と頭を下げてしまう仕掛けを作る、心意気がとても日本人らしくて良いなと思いました。この小さな下げものを作って下さった人に感謝します。

最後までお読みいただきありがとうございました。





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