8_レコードへのアクセス権の拡張(ロール階層)

Salesforce

以前、レコードへのアクセス権を説明しました。レコードへのアクセス権の拡張機能として、ロール階層という機能があります。これは上司・部下の間でレコードを共有する方法です。

全体像としては以下の箇所です。

レコードへのアクセス権は、自分が所有するレコードについて、他人へのアクセス権を設定するものです。この場合、他人へのアクセス権をなくしてしまうと、上司とかマネージャーの役割の人は部下が所有者になっているレコードを参照できなくなる場合があります。ではレコードのアクセス権を参照のみや編集権限にすると、自分のマネージャー以外の全員からそのレコードが参照や編集されます。

つまりレコードアクセス権の設定は、自分が所有するレコードに対して、他人へのアクセス権を設定しますが、個別的に「他人」を指定できないのです。「他人」とは「自分以外全員」という意味になります。

そこで、ロール階層を使って、具体的な「他人」を指定します。ロール階層は縦の階層のイメージです。

営業マネージャーというロールを作り、その下位にマネージャーが管理する担当者というロールを作ります。Aさんに営業マネージャーというロールを付与して、Bさんに第1営業課担当者というロールを付与したとします。この場合、組織の共有設定でレコードアクセス権としては、他人からは自分が所有者のレコードにはアクセスさせない設定を行っていても、ロール階層を使っているので、Bさんが所有者のレコードにAさんがアクセス可能になります。

ロール階層の上位に位置するユーザは、下位のユーザと同じレコードアクセス権限を持ちます。つまりレコードの削除権限もあります。

実際に設定してみたいと思います。取引先責任者のオブジェクト設定は「非公開」とします。従って、ロール階層を使う前は、他人が所有する取引先責任者は表示されません。

ロール階層を作ります。

マネージャーロールをユーザに割り当てます。

マネージャーロールを割り当てられたユーザは、自分の下位のロールに所属するユーザが所有者のレコードにサクセス出来ます。編集も削除も可能です。

資料







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