前回はオブジェクトへのアクセス権を拡張する便利な方法として、権限セットを紹介しました。権限セットの運用の便利機能として、権限セットグループという機能があります。権限セットを纏めてグループ化出来る機能です。例えば、権限セットが10個あり、特定の役割のユーザーには5個の権限セットを付与するという運用があるとします。毎回、ユーザー毎に10個の中から5個の権限セットを付与するのが一つの運用方法です。もう一つの運用方法として、5個の権限セットをグループ化して、一つの権限セットグループを作成します。そしてユーザー毎にはその権限セットグループを付与するというやり方です。沢山の権限セットを作成して、役割毎に権限セットの組み合わせがあるとすると、それはシステム管理者の記憶便りではなく、どこかに「記録」しているはずです。だったら、その「記録」を権限セットグループで行えばよいと思います。
全体像は以下の通りです。
実際に確認したいと思います。採用候補者と在庫台帳という二つのオブジェクトにアクセスできるようにするという例で確認したいと思います。
最初に二つのオブジェクトにアクセス権が無い状態を確認します。以下の通り、タブに二つのオブジェクトの表示はありません。
ここから権限セットグループを作成します。最初に採用候補者オブジェクトへのアクセス権がある権限セットを作ります。
次に在庫台帳へのアクセス権がある権限セットを作成します。
次にこれらの二つの権限セットを纏める権限セットグループを作ります。
最後に権限セットグループをユーザーに割り当てます。
権限セットグループを割り当てられたユーザーで二つのオブジェクトへのアクセス権を確認します。以下の様に、採用候補者と在庫元帳のタブが表示されるようになりました。
資料
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