前回までで、ロール階層と共有ルールの二つでレコードアクセス権を拡張する方法を纏めました。今回は、この二つではレコードのアクセス権の拡張が実現できない場合に使う「手動共有」を纏めたいと思います。
本日学ぶ点を全体像から確認すると、以下の通りです。
手動共有は、レコード個別にアクセス権を設定します。
ロール階層が縦方向へのアクセス権の拡張で、共有設定がロール階層を超えて横方向でロール間でアクセス権を拡張するイメージだとすると、手動共有はそれらを超えて、完全に個別レコードで行うアクセス権の拡張設定です。
具体的に実現方法を確認したいと思います。手動共有が設定されていない状態で、自分以外のユーザが所有するレコードを表示しようとします。当然、表示されません。
レコードに対して、手動共有で、特定のユーザーに「参照のみ」の権限を設定します。
参照権限が付与されたユーザは、対象のレコードが表示されるようになります。
編集して保存しようとすると警告が表示されます。「参照のみ」の権限しか付与されていないからです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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