以前、「アントニオ猪木自伝」を読みました。
その時に一緒に購入した本が「猪木伝説の真相 天才レスラーの生涯」です。
自伝は猪木本人が自身の人生を語っています。一方でこの本は、猪木以外の人物が猪木を語っています。前田やタイガーマスクといったレスラーはもちろん、サイモンケリーといったレスラーではない人物も猪木を語っています。猪木の事を知りたければ、本人の話を聞くだけでなく、他人の評価も聞く事で、猪木という人物が立体的に理解できるのだと思います。
冒頭にターザン山本の言葉があります。
「アントニオ猪木について考える事がすなわちプロレスである。最後に行き着いた結論はそれだった」
私もそう思う。以前プロレスの定義について考えてみた。
ここで書いた定義が「プロレスとはプロレスの事を考える事である」という事です。猪木の事を知れば、それはプロレスの事を知るという事に繋がるだろう。戦い・道場・異種格闘技・興行・プロレス団体・裏切り・ライバル、海外遠征等、猪木のプロレス人生にはプロレスのあらゆる事が詰まっている。従って、猪木の事を考えるという事はプロレスの事を考えるという事と近い意味になるのだろう。
プロレスとは何か?それを考えてみたくなったら、「アントニオ猪木自伝」と「猪木伝説の真相 天才レスラーの生涯」の二冊を読む事をお勧めします。特に自伝の方は偉人伝として読んでも面白い。やっぱりスーパースターなので。スーパースターの人生が面白くないはずがない。
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