プロレスの定義は難しい。Wikipediaによれば、冒頭に「プロレスは、リングで観客へ見せることを目的とした攻防を展開している格闘技を基本としたスポーツ、パフォーマンスアート、エンターテインメントもしくは、その試合を複数展開することにより開催されている興行のことである。」と書いてある。
私はプロレスの定義についてどう説明していいか分からずにずっと悩んでいました。そんな時に「プロレスとはプロレスについて考えることである」と村松友視さんが説明していると知り、衝撃が走り、同時に大いに納得しました。また、こんな説明も同時に知りました。「プロレスは底が丸見えの底なし沼である」。これは週刊ファイトの井上編集長の言葉だ。この二つのプロレスの定義を知って以来、心の中のもやもやがすっと消えた。膝を打つとはこの事だ。
確かに私はずっとプロレスの事を考えてきた。どこまで考えても結論が出ないような思考状態だった。「八百長だろ」とか「ストーリーがあるでしょ」という単純な答えではどうしても自分自身を納得させることができなかった。体力の魂の限界まで戦うような、まさに命をかけるような戦いを見せられ、時に涙を流した自分はいったいプロレスというものをどう説明したらいいのだろうと、出口のない思考をしているような状態だった。
このような状況で、「プロレスとはプロレスについて考えることである」と「プロレスは底が丸見えの底なし沼である」という言葉には救われました。ああ、自分がやっている事はまさにプロレスの定義そのものだと思いました。
プロレスについては、十人十色の考え方がある。そんなジャンルのプロ競技が他にあるだろうか。感動させてくれる。わくわくさせてくれる。本当にプロレスが好きになってよかったと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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